Excel2010の新機能により クラウドコンピューティング をあなたも体験できます!
政府は、2010年中にクラウドコンピューティングのデータセンターの誘致を開始します。(※ 2010年6月21日 日本経済新聞 朝刊より )
● 震災に強い「 クラウド 」が注目されています。
理由は、データセンターが分散されるからです(IBM,マイクロソフト、ヤフーなど)。
【 サイト作成について 】
このサイトは、 公式のMicrosoftサイト情報を基に、日常excelを使用している立場からまとめたものです。
理解しやすくするため、複雑な操作には、各記事で「 画像 」、「 動画 」を利用しました。
excel は、ソフトウェアの横綱にふさわしい!
ところで、 なぜ、 excelは、強いのでしょうか?
主な理由は、excel2010の新しい機能が、 主に次の方針に従っているからです。
1.「視覚化」
2.「時間の節約」
3.「Webで共有」 ※ excelでクラウドコンピューティングをどなたでも体験できます。
excelが登場してきた頃と比較し、Excel2010の機能は、Web2.0にふさわしい内容となっています。
上記 1,2,3の新機能を「具体的」に概要を説明しました。
主な機能の詳細は、サイドメニューのリンクを辿り、関連する記事を参照願います。
【視覚化】
1.視覚化 : 「重要データの視覚的強調」
「百聞は一見に如かず」(ひゃくぶんはいっけんにしかず)、という「ことわざ」があります。
人から何回も話を聞くより、直接見てしまったほうが良いことのたとえです。
「視覚化」は、言葉の説明と比較し、直観的に理解しやすい方法であることが分かります。
(1)スパーク ライン (sparkline 火花線)
これは、excelのワークシートのセルの中に折れ線グラフなどを描いたものです。
データとグラフを一つのワークシートで「一見」できるので、分かりやすくなりました。
たった1つにまとめることは、人の能力が向上する、と思われます。
2枚・・・5枚・・・30枚、忙しいとき、ページの多い書類に向かい、詳細に分析する時間を持たない人々が多くなったからです。
スパークラインを描いた結果、グラフの傾向を直観的に判断でき、短時間で「重要データの視覚的強調」ができました。
詳細は、「グラフ」記事を参照願います。
(2)グラフ
1)ピボットグラフ
excelのピボットグラフは、分析フィールドを簡単に選択できます。
グラフの近くに表示されたボタンを押し、プルダウンメニューを表示し、簡単に集計フィルタリングできるようになりました。
複雑で設定困難だった作業がなくなりました。
お絵かきのレベル、となったのです。 その結果、分析に余裕が生まれました。
2)条件付書式のデータバー
データのマイナス値をセルに棒グラフで表示できます。
1つのセルの中に、マイナスとプラスを2分させ表示できます。
負の値を強調できるので、見落としが無くなるかも知れません。
3)グラフのマクロの記録
Windows 版 excelで図形のマクロの記録が復活しました。
vbaで図形を自由にコントロールできます!
なお、「オートシェイプ」は、2007から「図形」と呼ばれるようになりました。
【スピードUP、容量UP】
2.スピードUP、容量UP : 「時間の節約」
excelの処理スピードがUPされ、処理できる容量が大幅にUPされました。
これを実現する方法は、マルチスレッド、メモリー依存の行数などです。
オンメモリーの最高処理スピードを誇るexcelは、さらにスピードUPしたことが良く分かります。
(1)スライサー
excelのピボットテーブル機能がマルチスレッドにより、大幅にスピードアップされました。
分析項目は、スライスした食パンのように、任意の組合せで複数、選択できます。
新機能の「スライサー」は、フィールドを自由にスピーディーに組み合せることができます。
(2)ピボットグラフの「検索オプション」のグラフ上のボタンをクリックし、簡単にフィルタリングできます。
すでに説明したとおり、グラフの表示フィールドの選択が簡単になりました。
(3)行数・列数の限界を超える方法: PowerPivot for Excel 2010
excel 2010 は、1,048,576行が限界です。 excel2007と同じです。
しかし、無料でインストールできる「PowerPivot for Excel 2010」アドインを使用し、数億行以上の行数のDBを処理できます。
しかも、DBのテーブル間の「リレーションシップ」を保証付きで、設定することができます。
SLQ ServerやAccessの異なるDBのテーブルを複数組み合わせ、極めて簡単に処理することができます。
詳細は、「行数」記事を参照願います。
(4)グラフ作成制限は、メモリー依存
MAX32,000のデータポイント・要素数の制限がメモリー依存となりました。
研究所などの解析業務に役立つかも知れません。
【Webで共有】
3.「Webで共有」: 「場所を選ばずWebで共有・共同編集」できます。
excelを使用した「クラウドコンピューティング」環境が整いました。
(1)Webブラウザでexcel共有 :
Office は、SkyDriveをファイルの「保存」先として簡単に指定できます。
excel 2010の場合、「ファイル」⇒「保存と送信」⇒「Webに保存」⇒「Windows Liveに保存」でSkyDriveに保存できます。
例えると、まるでネットワークドライブがスカイ(空)に浮かぶクラウド(雲)に接続したようです。
しかも、25GBのフリースペースが手に入ります。
外付けHDDが必要なくなるかも知れません。
(2)Webブラウザでexcel共同編集
企業で行われている、Officeファイルの共同編集が家族や友達に広がりました。
SkyDriveは、ネット上にある共有Officeの一部として取り扱い可能、となったことが分かります。
※その他、主なexcel2010の新機能を紹介しました。
1)リボンをカスタマイズできます。
したがって、excel 2003と思われる画面インターフェースを設定できます。
次の図は、excel 2010のリボンを2003風にカスタマイズした結果です。
まるで Excel 2003 のようです。

2)excelワークシート関数が約60増え、407個になりました。
「関数」記事で60個の関数を説明しました。
3)プレビュー
貼り付けプレビュー機能が追加されました。
貼り付けを確定する前に、結果をプレビューし、最大14パターンを確認できます。
分類 | icon | セルへの貼り付け機能 |
貼り付け | ![]() | すべて貼り付ける |
![]() | 値と数式を貼り付ける | |
![]() | 値と数式、また表示形式を貼り付ける | |
![]() | 値と数式、また書式を貼り付ける | |
![]() | 値と数式、また罫線以外の書式を貼り付ける | |
![]() | 列幅を保持し、すべて貼り付ける | |
![]() | 行と列を入替えて貼り付ける | |
値の貼り付け | ![]() | 値を貼り付け、数式は計算され、値に変換される |
![]() | 値と表示形式を貼り付け、 数式は計算され、値に変換される |
|
![]() | 値と書式を貼り付け、 数式は計算され、値に変換される |
|
その他の貼り付けオプション | ![]() | 書式を貼り付ける |
![]() | リンク貼り付け | |
![]() | 図として貼り付け | |
![]() | 図のリンク貼り付け |
4) ハイパーリンクの一括削除
面倒だった、ハーパーリンクを一括削除できます。
5) マクロの警告がブックに対して1度だけになりました。
excel 2010を使用すると、すぐに気が付く嬉しい改善です。